はじめてのメールマーケティング

やりっぱなしはNG!最初は開封率の改善にトライしましょう

「以前からメルマガ程度は配信しているけれど、実際どのくらい効果が出ているのかわからない…」
このような悩みをお持ちのショップ・サイトの運営担当者の方は、非常に多いです。

“PDCAを高速で回すことが必要”などとよく言われますが、日々の業務の中、Plan(計画)をなんとかこなし、計画したからにはDo(実行)しても、Check(評価)Act(改善)となると、ついつい次回以降のPlan(計画)の方を優先してしまって、おろそかになりがちですよね。

けれど、やったことに対してすべて完璧にCheck(評価)⇒Act(改善)ができている人なんて、世の中そんなにいないのではないでしょうか。そう思うと、気が楽になりませんか?

もちろん、やりっぱなしはNGです。

やらないよりはやったほうがいいのは確かですし、やってみるだけで短期的には効果がでたりもしますが、そこに甘んじてCheck(評価)⇒Act(改善)をおこなわないまま継続しつづけた場合、効果は徐々に横ばいから右肩下がりとなり、結果的にメールマーケティングにかけるROI(投資対効果)が悪くなってしまうからです。

せっかく週○時間、月XXXXX円かけるなら、効率よく配信効果を改善して、成果を得て、ご自分のメールマーケティングのスキルも上げていきたいですよね。

そこで、今回は効率的にCheck(評価)とAct(改善)をおこなうためのポイントをおさらいしましょう!

まず、メールの配信効果を示す指標とは

メールの配信効果を判断する際に利用される指標は以下となります。

基本的な指標

その他指標

・配信停止数(オプトアウト)
 配信停止(購読停止)申請された数

・エラー数
 エラーにより配信できなかった数

※利用ツールにより表示可能な指標は異なります

最初はコンバージョン率を気にせず、開封率の改善にフォーカスを

改善難易度を見るとわかるように、いきなりコンバージョン率を上げるのは難しいです。

そこで、最初のうちはコンバージョン率を気にせず、まずは開封率だけを意識するようにしましょう。

セールのご案内や営業目的のメールなど、広範囲に送るメールの一般的な開封率は10〜15%程度と言われているため、もしそれを下回るようであれば改善していきます。

すべては、「メールを読んでもらうため」

さて、開封率をあげるには、どうしたらいいのでしょうか?

メールの開封率とは、最初の関門です。せっかく工夫して作ったメールも、開封してもらえないことには内容はおろか、意図が伝わることはないからです。

開封率に最も影響するのは、メールの件名です。

日々大量のメールがメールボックスに入ってくる状況の中、メールマーケティングを開始したばかりで知名度がないショップ・サイトのメールが開封されるためには、「このメールにはこんなメリットがあるよ!読むといいことがあるよ!!」と、短い件名の中で訴える必要があるのです。

件名にいかに訴求メリットを盛り込めるかが開封率アップのカギ

実際、開封率が高いメールの件名には、”○○様へ”と顧客名が入っていたり、”特別セール””緊急イベント””お得なクーポン”など、訴求効果の強い文言が入っていることが多いです。

それらがご自分に届いた場合をイメージしてみましょう。

たとえ忙しくても、これは見ないと損をしそうとか、自分だけに送られた特別な案内だと感じて、開封したいという気持ちが喚起されるのではないでしょうか。

しつこすぎると嫌われるという大前提

さらに開封率をあげるためには、件名の他にも気を配るべきポイントがあります。

それは配信のタイミングです。

日にちはともかく、配信する時間については、配信対象となる方々の大多数が「開封してくれそうで、かつ迷惑だと思われない、心象を悪くしない時間」に設定しましょう。
もちろん、早朝や深夜などは論外です。

PCなら大丈夫だろう、携帯では着信音を無音にできるし、などともし深夜に頻繁に配信した場合、ショップ・サイトのポリシーや常識を疑われてしまいます。

伝えたいことが多くても、常識的な配信頻度にとどめること

また、頻度についても同様です。不要なら読まなければいいとでも言うような、手当たり次第ポストにチラシを投函し続けるような配信は控えましょう。

毎日のようにメールを送った場合、通常の活動時間であっても、ショップ・サイトのイメージは悪化します。結果として配信停止やスパム認定を招いた場合、以降いくら配信しても、メールを見てもらえない、届かないとなり、その顧客とのコミュニケーションは、もはやメールで取れない状態になります。

メールを見てもらえない、届けられない顧客が増えてしまうと、メールマーケティングにかけるコスト分のリターンは、もはや得られません。

そういった事態を避けるためにも、セールのご案内や営業目的のメールは、多くても週に1〜2度程度の配信にとどめることをおすすめします。

また、そのようなメールを送った後には、迷惑がられていないかを判断する目安として、配信停止数が異常に増えていないかをチェックしましょう。

配信対象者へ有益な情報を届けることが最重要

開封率をあげるためには、件名、配信のタイミングが重要であることはお伝えしましたが、最後にはもちろん、内容も大切です。

開封しないと内容は見えないため、直接その時のメール内容は開封率に影響しないのでは?と思われるかもしれません。しかし、内容は次回以降のメールの開封率に影響を及ぼすのです。

件名とメール内容・配信対象者のミスマッチは、次回以降の機会損失につながる

“特別セール”に惹かれて開封したメールなのに、掲載アイテムの価格には特に変化がなく、購入済のアイテム情報ばかりで構成されていたら、がっかりしませんか?
もう次からは、そのショップ・サイトからのメールを開封したくなくなりますよね。

人間は学習する生き物なので、メールの内容が有益であれば、次回以降はさほどキャッチーな件名でなくても開封します。

そして、このサイクルがうまく回ってくると、開封率だけでなくクリック率も徐々に上がってきます。

一方、せっかく開封したのにその期待を裏切るようなことがあれば、次回以降は件名にいくら工夫をしても、開封されなくなってしまいます。
クリック率を気にする以前の段階で止まってしまうのです。

件名から感じる印象と相違がない内容であり、かつ、今回の配信対象者にとって有益な情報で構成されているかを、配信前には客観的な視点で確認するようにしましょう。

『このメールは自分にとって有益な情報がつまっている』と継続的に思わせること。
それができれば、ショップ・サイトのメールマーケティングは必ず成功します。

はじめてのメールマーケティングにトライされる際、この記事の内容が少しでもお役にたてますと幸いです。