メールマーケティングを今までおこなったことがない、というショップ・サイトのご担当者の方の中には
「うちは個人運営のショップで、メール配信システムやマーケティングツールは導入する規模じゃないし、メールマーケティングなんて大それたものはよくわからないけれど、お得意様や知人には、彼らが好みそうな、買ってくれそうな商品が入ったら、都度個別の内容で適切と思われるタイミングでメールしているよ」
…という方ももしかしたらいるかもしれません。
しかし、それは実は、立派なメールマーケティングなのです!!
今回は、そんな風に誤解されがちなメールマーケティングという言葉と、その取り組み方の概要についておさらいしましょう!
まずは「メールマーケティング」について理解する
それでは、上記の個人運営のショップの例から、メールマーケティングに必要なことを探ってみましょう。
理想的なメールマーケティングの形とは、顧客それぞれのニーズをあらかじめ把握し、個別の内容を適切なタイミングで配信することです。
送信手段が手動(メーラー経由)か、自動(メール配信システム、マーケティングツール経由)かは、受け取る顧客にはまったく関係がなく、送るメールの価値にも影響しません。
顧客は、ただ自分がほしい情報を、ほしいタイミングで送ってきてくれることを望んでいます。
しかし、ショップ・サイトの顧客が増え、規模が大きくなってくると、手動による顧客視点での対応の継続は難しくなるため、従来手動で対応しないと実現できなかったことを効率よく自動化できるよう、メール配信システム・メールマーケティングツールが必要となって来るのです。
メールマーケティングという言葉が示す本当の意味
それでは、メール配信システムやメールマーケティングツールを使えば、「メールマーケティング」はだれでも実現できるものなのでしょうか?
今度は、メールマーケティングという言葉の意味から考えてみましょう。
メールマーケティングとは、表面的な意味だけでいうと、単に販促活動にメールを活用することであり、たとえば広告などと同じような、数あるマーケティング施策の中の1つです。
マーケティングとは言うまでもなく、自社の商品・サービスが効率的にたくさん売れるような仕組みづくりをおこなう活動なのですが、顧客を創造し、ニーズを満たすこと、という意味も含まれています。
ここまででピンと来た方もいるのではないでしょうか?
そう、メールマーケティングという言葉が示す本当の意味とは
『メールを活用し、顧客を創造してニーズを満たすことで、効率的に売上を伸ばすこと』
これを理解していないと、いくら最新のメール配信システムやマーケティングツールを使ってメール配信をしても、もしかしたらそれはメールマーケティングとは言えないかもしれないのです。
つぎに「メールマーケティング」をおこなう目的を考える
さて、メールマーケティング自体の意味をあらためて理解したところで、今度はご自分のショップ・サイトでメールマーケティングをおこなう目的について考えてみましょう。
メールマーケティングをおこなう目的とは何か
売上をあげたい、新規顧客を呼び寄せたい、リピーターを増やしたい、ショップ・サイトへの興味を持続させたい、…etc
これらの中でメールマーケティングが得意とすることは、売上をあげることではなく、顧客との関係を維持、継続、醸成していくことです。
もし売上を短期的にあげたいのであれば、別の施策も同時におこなう必要があります。
また、新規顧客を呼び寄せる、いわゆる集客についても、広告ほどの効果は見込めません。
このように、メールマーケティングだけに過剰な期待をせず、他の施策にも気を配りながら、肩の力を抜いてメールマーケティングにトライしてみましょう。
最初のうちは、顧客のメールに対する信頼度・注目度を高めていくことに注力し、まずはご自身がメールマーケティングのサイクルに慣れることが大切です。
はじめてのメールマーケティングにトライされる際、この記事の内容が少しでもお役にたてれば幸いです。